病理診断科では、組織や細胞を専門の医師が肉眼や顕微鏡で見て検査・診断します。主な目的は腫瘍の治療前の診断と治療後の評価です。炎症、感染症、機能的な疾患の診断にも有用です。
具体的には、まず肉眼的に組織や検体を観察し、その後ガラス上の染色された細胞を顕微鏡で観察し、組織・細胞の形、異常な細胞がないか、広がり方はどうか、などを見て診断・評価します。必要な場合は細胞にある特定のタンパク質や遺伝子の分析をして詳細な診断をします。腫瘍ではこの病理診断(特に組織診断)が確定診断・最終診断となります。
細胞診断は、体から剥がれた、あるいは剥がした細胞や、細い針で採った細胞が検査対象です。痛みが少なく、繰り返し検査できるメリットがあるので、健康診断、スクリーニング検査、経過観察用の検査として使われています。
病理解剖は、病死した患者さんの最終的な状態や未確認の病気がないかを調査します。臨床医の診断や治療の検証、および医学的研究・教育が目的となります。
病理診断科は診断専門の科のため、通常は患者さんと接することはありません。診断内容は主治医を介して説明されます。興味のある方は、「病理診断書を見せてほしい」と主治医に依頼するとよいでしょう。当院は常勤体制ですので、予約がとれれば、主治医立会いのもと、病理診断内容を直接説明することも可能です。
組織診断 | 細胞診断 | 術中迅速診断 | 病理解剖 | |
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2014年 | 2856件 | 3894件 | 120件 | 5件 |
2015年 | 2971件 | 3960件 | 150件 | 3件 |
2016年 | 3058件 | 3871件 | 157件 | 4件 |
2017年 | 3092件 | 3661件 | 164件 | 1件 |
2018年 | 2982件 | 3825件 | 133件 | 2件 |
2019年 | 2997件 | 3828件 | 149件 | 2件 |
2020年 | 2304件 | 2907件 | 138件 | 1件 |